埼玉織物の歴史 第2章
設立後間もない当組合の活動は、輸出製品の振興からスタートした。第1回臨時組合員総会から約2か月後の昭和22年(1947年)6月5日に役員会が開催された。決議録によると、第1号議案は「綿織物輸出振興に関する件」であった。5月28日に大阪で開催された綿工連の臨時総会に、中村彌太郎理事長の代理として当組合から飯塚留次郎常務が出席した。役員会で飯塚常務はその報告をしているが、それによると「輸出用綿布に粗悪品が多く品質が劣化しているとGHQから指摘されたため、各協同組合は輸出振興委員会を至急立ち上げて、品質向上に努めるよう求められた」とのことだった。